【水産】伝兵水産
育みそして伝えるさかな屋さん
伝兵水産は、新潟県と富山市の県境にある漁港の町「糸魚川市」で水産加工会社を営んでいる。創業は2015年であるが、代々漁師の家系である。
糸魚川は、翡翠(ひすい)が産出されることで有名な町。標高3,000m級の北アルプスから、栄養豊富な河川の水が海に流れ込み、プランクトンが育ちやすい環境である。また、起伏に富んだ海底地形に、暖かい表面の水である対馬暖流と冷たい日本海の海洋深層水が混じり合い、他の地域にはない豊かな海の恵みの地である。
そんな糸魚川において、攻めるさかな屋として伝兵水産は、存在している。
最新の加工設備、究極の血抜き技術である「津本式」を取得し、高い鮮度の水産加工品を地元、銀座や赤坂などに届けている。
商品開発力も非常に高く、時味のセット商品に入っている「姫の恵み」やテレビ番組ZIPでも取り上げられた塩「敵に塩を送る」シリーズは、県内外から人気を得ている。
夫婦で営む
代表取締役「伊井浩太」氏は、糸魚川の漁師一家に生まれた。中学を卒業すると飲食業を生業にするため、東京に。修行を積み、漁師を経て、現在は、伝兵水産と複数の飲食店を経営している。彼は、徹底的に判断と行動が素早く、まさに鮮度を大切にするさかな屋そのものである。
地域連携にも力を入れている。近年は、リゾートとして人気の高い「長野県白馬村」とのつながりも深く、糸魚川と海のない白馬村のシナジーは非常に協力なものとなっている。
奥さんの「伊井紗津希」氏は、6年前に東京から移住して来た。一般の仕事を経て、現在は伝兵水産の屋台骨を担う。彼女の1日は忙しい。惣菜作りから加工作業を行い、営業などもこなしている。船が出ない日は少しゆっくり出来るそうだ。そんな忙しい毎日を過ごす彼女は、魚離れという現象に思いを馳せる。
日本は、世界一の魚食国であったが、2,000年代初頭から魚離れが始まり、現在も進行している。要因は物価高騰や調理の手間など様々あるば、特に子どもには魚を届けたいという想いを持っている。新鮮で食べやすいものを提供することで子どもの魚離れ解消の一助に努めている。
時味のセット商品に同包されている「姫の恵み」は無添加なので、子どもも安心して食べられる逸品である(エビアレルギーをお持ちの方は食べないようにお気をつけ下さい)。
ちなみに「伊井浩太」氏の兄は現役の漁師をしており、よく誤解されるそうだが、一次産業への貢献を掲げる彼は、市場を通して魚介類を仕入れいている。
参考:糸魚川市 地球と対話する、食の未来を考える
伝兵水産
〒941-0052
新潟県糸魚川市南押上2-1-19
電話番号:025-556-6715