【パートナー】佐藤 翔氏 - 料理人
和の食 樹翠 主人 / 大将
2017年RED-U35 ブロンズエッグ獲得
2022年シェフワングランプリ "新潟県代表"選出
2023年新潟ガストロノミーアワード"飲食店部門100"受賞
2024年新潟ガストロノミー若手シェフ部門30"特別優秀賞"受賞
【鮎の背中越し】
旅する料理人
福岡で誕生し、料理を提供することで人々を幸せにする流浪人である佐藤氏は、2020年、縁もゆかりもない上越市で独立する。店の名は「樹翠」。
彼はたった一人で上越市で無二の割烹を開き、客単価15,000円は中核都市では気安くないが、たゆまぬ努力と裏付けある技術を活かし、すぐに予約の取れないお店に成長させた。
彼は非常に腰が低く「僕なんか、僕なんか」とよく言う。しかし、私は彼のその言葉を、高みを見ているからこそ出るだろうと認識している。
【水無月の八寸】
キャリア
彼の料理人としてのキャリアをわかりやすく説明すると京都に本店を持つ「菊乃井」での修行が挙げられる。京都では知らない人はいない、関東でも経営者や食通には当たり前に知られている老舗割烹だ。佐藤氏は、菊乃井の赤坂で修行を積んだ。職人の修行はとにかく厳しく、苦しい道である。しかし、彼はそれを乗り越えたからこその達人である。しかも職人たる雰囲気が全くない笑 自由で奔放、料理に関しては一徹ではあるが、時味のリクエストにも気軽に答えてくれる希少の存在。
2020年初めて自分のお店を持ったがコロナ見舞われ、苦しい思いもしたそうだが、多くの「樹翠」のファンが支えてくれたそうだ。私は、技術と人柄の成果だと思っている。
【天然真鴨の炭火焼き】
語る夢
先にも記述したが彼はびっくりするほど腰が低い。私と出会った時も彼から「何か力になりますよ」と言ってくれた。時味はものを売るだけではなくそのストーリーも売りものである。そんなコンセプトにぴったりな彼からの呼びかけには感謝している。
さて、休業中の「樹翠」はどこに行くのだろうか。まずは新潟県で上越市で彼らは夢を語るが、私はそうは思わない。佐藤氏は常に目標を高みに置いており、現在地を確認しているはずだ。
この先、「樹翠」の心意気はバタフライエフェクトのごとく、遠い街にも広がって行くだろう。